高校生のための「レポートの書き方」
はじめに
こんにちは!こくこくです。
今回はレポート課題の中でもかなり多くの高校生が苦労するであろう物理のレポートの書き方、について紹介してみようと思います!
実はコツさえ掴んでしまえば誰でも簡単に物理レポートを書くことができるのです!!
化学レポートの書き方を知りたい人は以下の記事をご覧ください!
おそらく多くの人が高校に入って初めて、しっかりとした物理レポートが課題として出されているのではないでしょうか。他の学校はどういう仕組みになっているのかは把握していませんが、自分の高校では結構な頻度でこのレポートが課題として出されます。そして、この評価がかなり成績に反映されます。
そのため、レポートをしっかり書く、ということは非常に重要なことかと思います。
このしっかり書く、というのは、内容はもちろんのこと、レポートの体裁も整える必要があります。
今回の記事では、どうすれば体裁の整った物理レポートを書くことができるのか、について詳しくご紹介したいと思います!
レポートの構成
まず最初に、物理レポートで書くべきことについて、その構成をお教えします!
- 目的
- 方法
- 原理
- 結果
- 解析(まとめ)
- 考察
- 参考文献
これらのことが書いてあるレポート=体裁の整っているレポートです。
つまりこれらの項目をきちんと書けるようになれれば、レポートの書き方をマスターしたと言っても過言ではありません!!
ではそれぞれの項目でどのようなことを書いていけばいいのか順を追って説明します!
「目的」の書き方
「目的」では、言葉の通りその実験を行う目的を書きます。
実験のことについて書かれているプリント・教科書を持っている人は、それを参考に、「行った実験がどのようなものか」「何をしたい実験なのか」ということを書きましょう。
ここで注意をして欲しいのは、教科書・プリントに書いてある目的は丸写しするな、ということです。
先生によっては「写してもいいよ」という場合もあるかもしれませんが、特に指示がなかった場合は丸写しせず、自分の言葉で書きましょう。
「方法」の書き方
「方法」では、実験をどのように行ったのか、ということについて書きます。
書くときに注意すると良いのが、「再現性」です。
再現性とは、「これを見た他の人が、自分と同じ実験をしっかりと行えるか」ということです。これを意識すれば自然と方法は綺麗に書けるようになると思います。
とはいえ、あまり方法はレポートの評価を決める上で重視されるものではないため、そこまで時間をかけずに気楽にやりましょう!
また、実験装置の図を作成するのもいいと思います!
図を使うとGood!
「原理」の書き方
実験は必ずある原理に基づいて行われています。ここではその原理についてどのように実験で使うのか、ということについて書きます。
例えば、原子の発光スペクトルに関する実験では、ボーアの水素原子モデルからリュードベリ定数がと表すことができる、ということを導出します。そしてここで求めた式を後の「考察」で使います。
レポートを書く時、この「原理」を書き忘れる人が比較的多いです。ここでちゃんと原理を書いて、他のレポートと差をつけちゃいましょう!
考察で使う式を導出しよう!
「結果」の書き方
ここでは実験で得られた結果を書きます。
数値をそのまま羅列しては読みにくいため、表にまとめるのがいいでしょう。表の書き方については後ほど紹介します。
また、ここで書くのは「結果」のため、実験で得られた数値のみを示すようにしましょう!
表を使うとGood!
「解析(まとめ)」の書き方
ここでは上の「結果」で得られた数値から、実験について考える上で必要な数値を計算し表やグラフまとめます。
「結果」と「解析(まとめ)」の違いがわからずごちゃごちゃにしてレポートに書く人が多くいますが、この2つにはしっかりとした違いがあります。
簡単に言ってしまえば、4は生のデータ、5はそれをいじったデータ、という感じです。
例えば、台車を動かしその運動を記録した実験をしたとします。この場合は、時間と台車の位置の関係は結果、そこから求めた台車の速度・加速度は解析(まとめ)に書きます。
ここを混同してしまうと減点の対象になるので気をつけましょう。
また、見出し名は「解析」でも「まとめ」でもどちらでも大丈夫です。好きな方を使っちゃいましょう!(自分は解析の方がかっこよくて好きです笑)
結果と混同しないように注意!
「考察」の書き方
ここでは行った実験がどのようなものだったかについて書きます。
ここの考察が一番レポートの評価に関係します。そのため、レポートを書くときには、一番この考察に気を配った方がいいでしょう。
ではこれから、どのようなことを考察で書いておくといいのか、という例を挙げておきます。
・誤差率
誤差率とは、実験で得られた値が本来の値とどれくらいずれているのか、ということを表した値です。
誤差率の求め方は、以下の式に代入するだけです。
また誤差率の単位は%です。
そしてこの誤差率を求めたら、どうしてそのような誤差が生じてしまったのかについて書くといいでしょう。
・実験の提案
誤差の原因を求めたらこれも書くといいと思います。
上で求めた誤差の原因をどのようにすれば軽減でき、より理論値に近づけられるのか、実際に行った実験の代わりとなる実験を提案します。
ここで、新たにどのような誤差が生じうるか、ということに触れたらよりいい評価をもらえると思いますよ!
誤差率・実験の提案を書くとGood!
「参考文献」の書き方
レポートを書くときに、もし文献を引用したならば、これを書くようにしてください。
もしこれを書かないと剽窃扱いされてしまう可能性があります。気をつけましょう!!
参考文献の書き方は、書籍とインターネットで書き方が少し異なります。
・書籍の場合
著者名,「文献名」,出版社名,引用したページ,出版年月
・インターネットの場合
著者名,「サイト名」,URL,アクセスした日付
注意しなければいけないのは、インターネットで引用するときに、その記事を書いた人が誰であるかを把握しなければいけないことです。
つまりみんながよく見るwikiは使ってはいけません!もしこれを参考文献として書いてしまうと、レポートの評価が一気にさがることもあるので注意しましょう。
Wikiを書くのはNG!
表とグラフの書き方
表とグラフを書く上で注意しなければいけない点がいくつかあるため、ここで紹介します。
まず、その名前を書く場所です。
表とグラフはそれらの上にそれらの名前を書きます。図はその下に名前を書くため、混同しないように注意してください。
また、書いた名前の下に下線を引いておくといいでしょう。
次に注意すべきなのが、グラフ上にデータをプロップする方法です。
データをプロップするときは小さな黒ポチではなく、少し大きめな白丸を書きます。複数の別のデータを同じグラフにプロップするときは、全てを丸にするのではなく三角や四角にして区別するといいでしょう。
グラフのプロットは白丸で!
レポートは手書きかPCか
レポートを書く上で必ず話に上がるのが、「手書きで作るかPCで作るか」です。これは個人の意見によって変わりますが、私の意見としてはPCの方がいい、です。
この理由として、まず、字が綺麗になる、ということがあげられると思います。もちろんPCで作成しているため当たり前といえば当たり前ですが、長い時間レポートを書いて疲れて来ても字が汚くならないのは本当に楽です!
次に、考察が書きやすい、ということが挙げられると思います。考察を書くとき、「あ、ここをこうすればもっといいじゃん」と思うことが何回かあると思います。PCで書いていればすぐに消してすぐに入力できますが、手書きであった場合はモチベーションがなくなって、そのまま書き直さずに提出することがあると思います。
しかし、図を書く、などといった複雑なことは時間がかかるため、全体としてレポートにかかる時間が長くなってしまいます。
下に私なりのPCでレポート作成する時のメリットデメリットをまとめてみましたので、参考にしてください。
メリット
- 仕上がりがきれい
- 文章を推敲できる
- 引用の URLが楽
デメリット
- 図を書くのに時間がかかる
- タイピングが遅いと時間がかかる
- たまにデータが破損して泣くことになる
レポート作成ソフト
もしかしたらPCを使ってレポートを書くときに、「何のソフトを使えばいいのか」と疑問に思う人がいるかもしれません。
私は、基本的には「word」を使えば十分だと考えています。レポートを書く上で必要な編集機能は全て入っています。
しかし、数学や化学のレポートを書くときには「tex」というものを使った方が早く終わるかもしれません。これについては後々記事で触れたいと思います。
おわりに
ここまでお疲れ様でした!
レポートは上にも書きましたが、非常に重要な課題です。今回の記事を参考にして、より良いレポートを書いてくだされば幸いです!